性格診断の信頼性と妥当性とは?「当たる診断」の見分け方
性格診断や心理テストの確かさを表す「信頼性」と「妥当性」とは何か。再検査信頼性や内的一貫性など、診断の質を見分けるポイントをわかりやすく解説します。
診断の確かさは2つの観点で考える
心理学では、性格検査などの質を主に「信頼性」と「妥当性」という2つの観点で評価します。体重計にたとえると、信頼性は「何度量っても同じ値が出るか」、妥当性は「本当に体重を量れているか」に当たります。
信頼性:結果が安定しているか
再検査信頼性:同じ人が時間をおいて受けたとき、似た結果になるか。受けるたびにタイプが変わる診断は、再検査信頼性が低いといえます。
内的一貫性:同じ特性を測る設問どうしが、そろって同じ方向の回答になっているか。クロンバックのα係数などで表されます。
妥当性:測りたいものを測れているか
結果が安定していても、測りたいものとは別のものを測っていては意味がありません。妥当性は、すでに検証済みの尺度の得点と関連するか、関連するはずの行動や結果を予測できるか、といった複数の証拠を積み重ねて評価されます。
診断を見分けるポイント
信頼性や妥当性を検証した研究が公開されているか。
設問や採点の根拠、参考にした理論が説明されているか。
結果が誰にでも当てはまる内容になっていないか(バーナム効果)。
「当たっている」という感想は、妥当性の証拠にはならない点にも注意が必要です。
Narragram の現状
Narragram の設問と採点は独自のもので、現段階では信頼性・妥当性が検証されていません。今後、既存の検証済み尺度との比較などを通じて見直していく予定です。現状の設計と根拠は「診断の設計と根拠」で公開しています。
参考文献
- Cronbach, L. J. (1951). Coefficient alpha and the internal structure of tests. Psychometrika, 16(3), 297–334. doi.org/10.1007/BF02310555
- Messick, S. (1995). Validity of psychological assessment. American Psychologist, 50(9), 741–749. doi.org/10.1037/0003-066X.50.9.741