HSPとは?「繊細さん」の心理学的な意味と Big Five との関係

HSP(Highly Sensitive Person)とは何か。もとになった心理学の概念「感覚処理感受性」の意味、内向性や否定的情動性との関係、病気や診断名ではないことを解説します。

HSP とは

HSP(Highly Sensitive Person)は、音や光などの刺激や、他人の気分、環境の変化に敏感に反応しやすい人を指す言葉です。日本では「繊細さん」とも呼ばれます。

もとになっているのは、心理学者アーロンらが提唱した「感覚処理感受性(Sensory Processing Sensitivity)」という気質の概念です。

病気や診断名ではない

HSP は医学的な診断名ではなく、病気や障害を表すものでもありません。感受性の高さは程度の差として誰にでもある気質の一つです。

生活に支障を感じるほどのつらさがある場合は、HSP かどうかにかかわらず、専門の機関に相談することをおすすめします。

どのくらいの人が当てはまる?

当初は人口の15〜20%程度と言われていましたが、その後の研究では、感受性は「高い・低い」の2つに分かれるのではなく、低・中・高の連続的なまとまりとして捉えられることが示されています。

Big Five との関係

感覚処理感受性は、Big Five の否定的情動性(不安の感じやすさ)や、開放性(美的感覚の豊かさ)と関連することが報告されています。内向性との関連も指摘されていますが、外向的な HSP もいるとされ、内向性と同じものではありません。

感受性の高さは強みにもなる

感受性が高い人は、ストレスの多い環境で影響を受けやすい一方、よい環境やサポートからも恩恵を受けやすいという考え方があります。細かな変化に気づく、相手の気持ちを察するといった面は、さまざまな場面で強みになります。

参考文献

  • Aron, E. N., & Aron, A. (1997). Sensory-processing sensitivity and its relation to introversion and emotionality. Journal of Personality and Social Psychology, 73(2), 345–368. doi.org/10.1037/0022-3514.73.2.345
  • Lionetti, F. et al. (2018). Dandelions, tulips and orchids: Evidence for the existence of low-sensitive, medium-sensitive and high-sensitive individuals. Translational Psychiatry, 8, 24. doi.org/10.1038/s41398-017-0090-6

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